どの家庭にも悩みはあるもの 妻の両親は

淳子さんの両親は、結婚に反対しなかったのだろうか。

太田信介さん
「全くなかったです。というのも妻の弟は若い頃とてもやんちゃで親としてとても心配をしていたから、宏介の障がいのこともそれほど気にされなかったようです。若い時は経験がないため、物事を難しく考えがちです。僕も自分の家だけが不幸なんだと思い込んでいましたが、よくよく聞くとどの家庭でも大なり小なり心配ごとはあるものなんですよね。」

信介さんは結婚に悩むきょうだいたちに、こうアドバイスしている。
「結婚って価値観が合うことが一番大事です。うちなんか、たかだかスリッパの置き場一つで言い合いになるくらいですから。だからきょうだいが障がい者であることに対して理解がないような相手とは、例え結婚にいきついたとしても長くは続かないと思います。そんな相手はこっちから願い下げして、次の相手を見つけた方が幸せになれますよ。」