かぜ薬を40錠一気に…手を出したきっかけは「寂しさ」から
5月の取材当時、入院中だったAさん(19)は、去年までの約2年間、薬物に依存していた時期があったと話します。

Aさん「メジコンというかぜ薬なんですけど自分は40錠一気に飲んだり。薬を持って学校に行ったり、『OD』しながら通ったりしていた」
「OD」とは、風邪薬などの市販薬を過剰に摂取するいわゆる「オーバードーズ」のことを指しています。
大量摂取で引き起こされる薬本来の効能ではない幻覚や精神の興奮によって、不安やストレスから解放されるとして、一部の若者の間で広がっています。
健康被害だけでなく、命を落とす危険性もありますが、Aさんがオーバードーズに手を出したきっかけも不安な気持ちを解消するためでした。
Aさん「自分は寂しさが強くて。家でODしたときに家族が心配してくれる、心配してくれているのを愛されていると実感したい」