患者同士の交流機会を互いに刺激し合い目指す依存症からの脱却

「のぞえ総合心療病院」では、治療の一環として、患者同士が接する機会を設けています。

スタッフ「褒められたときにどう感じる?」

Aさん「そもそも親からそんなに褒められたことがなかったから慣れてないんですよ。うれしいけど、恥ずかしい」

これまで薬物などの依存症に悩まされ、入退院を繰り返してきたAさんは7回目となった今回の入院生活について話しました。

Aさん「前の入院よりも自分の振り返りができたから意味のある入院だったと思う」

のぞえ総合心療病院堀川智史医局長「自分だけではなかったという思いもとても大事になる。どうせ変われないと思っていた患者さんが、変わっていく別の患者さんを見ることで励みになったり、希望になったりするなかで、徐々に進んでいくことも大きい」Aさんと向き合ってきた作業療法士は成長を感じていました。

のぞえ総合心療病院吉川紗加さん「自分への気づきをすごく話せるようになっていて、だからこそ苦しみながらも何とかしていきたいという思いが語られているような感じがしている」

不安はあるそれでも前を向く若者たち

Aさんは「今でも依存してしまう」という不安がなくなったわけではありませんが、それでも依存症から抜け出すために前を向いています。

Aさん「ギターで好きな曲を弾きたくて、それで始めてみようかなと。暇な時間があったら依存してしまうし、自分を傷つける依存があるからそれをやらないために趣味に没頭する、傷つけない方法で」