自分軸で生きる

「自分軸で生きる」と話す小川洋子さん

福岡きょうだい会に参加することで「助けて」と声を上げることができた小川洋子さん。母の遺品整理をきっかけに、以前から興味を持っていた「断捨離」の勉強を始めた。

小川洋子さん(54)「断捨離では自分軸というのが最重要視されるんです。私が選んだ物、私が必要で私が心地よくって、私に適したものって3つの考え方があるんです。最初に遺品整理をした時には心のどこかに『母からもらったから』と、保管しているものも多かった。受け取った私としてはどうなんだろう、そこにフォーカスしたことって一度もなかったんですよ。『よく考えたら私が選んだ物じゃないよね』『これ、私気に入ってるのかしら?』って。私は『弟には優しくしなさい』といわれて育てられ、それに対し反抗したこともなかったけど、それは私が求めていた生き方ではなく、母親が求めていた生き方なんだって気づきました。母に対して『弟の世話が大変だから迷惑をかけないでおこう』と無意識に考えていた部分もあったと思います。
私としては母に、もうちょっと自分の思いを聞いてもらいたかった。
親が子に、こうしなきゃいけない、という価値観を植え付けるのではなく、子どもはどう考えているのか、子どもはどうしたいのかっていう話を聞いたうえで、『お母さんはこう考えているよ』と言う会話ができていれば違ったのかなと思います。」

去年「断捨離トレーナー」の資格を取得した。会社員として勤務する傍ら、家の片付けに悩む人にプロとしてアドバイスしている。
これから第二の人生を見据え活動していくつもりだ。

「福岡きょうだい会」は、2か月に1回、土曜の夕方に開催している。場所は、福岡市中央区の福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)。連絡先は「ふくおかきょうだい会」のHP「問い合わせ」にメールで。

RKB毎日放送 石川恵子