広島県府中市の特産に「阿字和紙」と呼ばれる和紙がありますが、生産者がいなくなり、一度は伝統が途絶えていました。この「阿字和紙」を復活させた地元の住民グループが国から賞を受けました。

阿字和紙は、府中市・協和地区の特産で江戸時代前期に生産が始まりました。質の良さで知られ、明治末期から大正・昭和にかけて最盛期を迎えました。

しかし、西洋紙の普及で衰退。1968年には最後の生産者が廃業したことで歴史が途絶えていました。

復活に乗り出したのが、地元住民で作る「協和元気センター」です。2018年に発足し、地元の公民館で活動しています。和紙づくりには40代から80代のおよそ50人が携わっています。