広島市中区の広島大学本部跡地にある被爆建物、旧理学部1号館について、広島市は、建物の正面部分を残し、その奥に新たな建物を建設する案を固めたことがわかりました。

旧理学部1号館について広島市は、有識者との懇談会を経た2017年に、このE型の建築物のうち、正面のI型部分を残すことを決めていました。

今回の案ではそのI型部分の奥に併設する形で、新しい建物を建設します。この案ならI型部分にある玄関ホールや廊下などの一部を残せるため、建物の意匠的・歴史的価値を損なわないと判断。講義室などを整備するために必要なおよそ3000平方メートルの総面積も満たす、としています。概算工事費は63億円ということです。

旧理学部1号館は、広島大学などが「平和教育・研究機関」として活用する構想が決まっています。