「“学校”をどうするか?」≒「どんな街にするか」⁈

アクセ 高垣孝久 社長
「統廃合は、わたしはどちらかと言えば賛成で、ですけれども小学校に関しては、少なくともある程度の距離感の中で考えてほしいし、ふつう、そう考えますよね?」
尾道空き家再生プロジェクト 豊田雅子 代表理事
「旧市街地の街の中心に学び舎がなくなるというのは、本当によろしくなくて、それは断固として反対。わたしたちも空き家の再生をしながら、県外から移住者を呼び込んでいますが、学校のないところに移住者を呼び込むのはすごく難しくて、すごく尾道にとってマイナス。移住促進もしているはずなのに逆行している」
尾道市は、学校再編に必要な条例の改正案と、新校舎の設計費などを盛り込んだ補正予算案を議会に提案していますが、ここでも異論が相次いでいます。

石森啓司 尾道市議
「これ(学校統合)により地域住民の結束力がなくなります。とりわけ土堂地区の地域住民の結束力は強く、尾道市でもリーダー的な地域密着型の学校でした」
尾道市教委 宮本佳宏 教育長
「土堂小学校は安全性に問題があることから、教育員会としては、子どもたちの命を守ることを最優先に考え…」
村井温子 尾道市議
「街づくりとしてのトータルのビジョンが必要だとわたしは思います。だったら今するべきことは、強引に進めることではなく、もう一度、いろんな方を含めて、ひざをつき合わせて話し合う体制を作ることではないでしょうか? 信頼を失った状態でこの先、いい街は作れないと思います」
尾道市教委 宮本佳宏 教育長
「(学校再編の)検討委員会の設置は考えておりません」
尾道市議会での採決は、あす20日。予算案は過半数で、条例改正案は2/3の賛成で可決されます。
3つの小学校の子どもたちは、現在はそれぞれの仮校舎に通っていますが、当初の予定では、仮校舎の使用期限は2024年度いっぱい。尾道市は、まずは2025年4月に統合して、2027年4月に新校舎で授業を始めるとしています。子どもたちがこれからどんな学び舎で過ごすことになるのか、地域の代表として選ばれた大人29人の議員であす、採決されます。