中心部から小学校がなくなると…どうなる?

(3)そして、なにより市内中心部から学校をなくすべきではないという点です。

市民たち
「新しい方が入ってこようとするときに、学校に歩いて通えるところに行こうって思うはずなので。(学校をなくすと)長期的には街の活力はどんどん下がっていく」
「例えば尾道市は『歴史的に箱庭で良い街だ』って言ってるのに、そこにあった小学校をのけるって…ブランドを自ら壊すことにもなるし、いったい、どこを目指してるんだろうなって」

8月に開催された「尾道の街づくりを考えるシンポジウム」。長年、尾道の街の活性化に取り組んできた登壇者たちが、「学校」と「街」との関係を口々に語りました。

尾道空き家再生プロジェクト 豊田雅子 代表理事
「街づくりと教育ってすごく大事なので・・・」

アクセ 高垣孝久 社長
「中心市街地から全ての小学校がなくなるという大きな問題に直面している」

内閣府の調査(国土形成計画の推進に関する世論調査2015年)では、子育て世代(30・40代)の6割が、「小・中学校」を「徒歩・自転車で行ける範囲に必要」だと考えています。学校をどこに置くかは、こうした街づくりの視点からも考えるべきというのが2人の指摘です。