しかし、市議会議員の意見は、真っ二つに割れました。反対議員の多くは「新型コロナでの財政難」を理由に挙げました。副市長人経費は、年間で1200万円かかることを挙げた議員が多くいました。採決の結果、「賛成7人・反対8人」で否決されました。迎えた2度目の再提案。石丸市長は、「アフターコロナを見据えた体制を整える」として、改めて必要性を強調しました。しかし、前回は賛同していた議員からも、「この方が活躍できる環境を整えるのは、当然の責務、議会で賛否が拮抗するようでは、環境づくりに責任を果たしたとは言えない」などと反対意見が出されました。2度目の採決も、「賛成5人・反対10人」とまたもや否決されました。

その後石丸市長は、議決で反対した議員のなかに、候補者に関しては、「問題ない」と主張するなど討論に多くの矛盾がみられると指摘…。さらに、ほかの議員との関係性から賛成できなかった市議がいたなどと、議決に違法性があったとして、やり直しを求めました。ただ、議員からは、「客観的根拠がない」などの意見が聞かれ、「賛成1・反対14」と、2人目の副市長案は、3度目の白紙となりました。

一方議会側は、2022年3月、2人目の副市長の人件費を削減した当初予算案を全会一致で可決しました。

そして、きょう(10日)を迎えます。石丸市長は市議会定例会で「抜本的な財政健全化の必要性と市民の評価。議員定数を16とする必要性・正当性がないと判断した」として、「議員定数半減」案を提案したのです。

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「報復をにおわす提案だ」議員側 メガバンク出身市長の“議員定数半減”案は否決 対立続く過疎の町の市民は… 広島