
青山高治 キャスター
「あと何と言っても、マツダスタジアムであと1勝だけすれば500勝を記録することになります。きょうは、グラウンドのコンディションとか、そのあたりもあるのかなという感じですが、神宮での開幕カード 3連敗で地元に帰ってきて、4日が地元開幕ということでした」

4日 広島 ー 阪神(マツダスタジアム)

桜満開の広島。早く新井監督の満開の笑顔が見たいファンが、マツダスタジアムを赤く染めた地元開幕戦。試合前にはWBC侍ジャパンメンバーの1人だった 栗林良吏 に優勝メダルが渡されました。

試合は1回。3連勝と勢いに乗る阪神を相手にまずは 菊池涼介! 10年連続ゴールデングラブの男が、守備で球場を沸かせます。

菊池は、1回ウラの第1打席、ショートへのあたりでヘッドスライディング。アウトにはなりましたが、がむしゃらなプレーで初勝利への執念を見せます。

1点を追う3回ウラ。菊池の第2打席。このショートへのあたりで再びヘッドスライディング。チーム初ヒットで出塁すると、バッターボックスには開幕から11打席ノーヒットの2番・野間峻祥。

ライトへの痛烈な当たり。スタートを切っていた1塁ランナーの菊池は、3塁を蹴って一気にホームへ。神宮で人一倍悔しい思いをした野間の初ヒットが同点打となり、マツダスタジアムにことし初めての「宮島さん」が響きます。

その後、4対1と再び追いかける展開となって迎えたラッキーセブン。ランナーを1人を置き、7番の 坂倉将吾。

実況
「5球目を投げました。打ちました。大きな当たりだ。ライト伸びていった。入った。2023年、地元オープニングゲームでカープ最初のホームランは坂倉!」

坂倉の1号2ランで1点差に迫ります。

さらに2アウト後。1番の菊池。セーフティーバントでこの日、3度目の1塁ヘッドスライディング! 12年目、33歳がベンチもスタンドも盛り上げます。

迎えた8回。先頭の 秋山翔吾 が、開幕から4試合連続ヒットで出塁すると、5番・西川龍馬 も2べースで1アウト3塁2塁のチャンスを作ります。

ここで6番・デビッドソンが犠牲フライ。ついに同点に追いつきます。

そして、9回。今シーズンから新しい演出でマウンドに上がる 栗林良吏。しかし、2アウト2塁のピンチを招くと4番・大山との勝負。無情にも左中間を破られ、これが決勝点。カープは開幕4連敗です。

青山高治 キャスター
「何としても勝ちたいんだっていう選手のみなさんの気持ちがすごく伝わるゲームでした。あとちょっとなんですが、このまま勢いづいてほしいところです」