広島大学やJAXAなどは、ブラックホールの周辺にある物質「コロナ」の構造を解明したと発表しました。
広島大学大学院の高橋弘充准教授などの研究チームは、NASAの気球に乗せた望遠鏡で、地球から7000光年離れたブラックホールを観測しました。
チームは、X線の偏光に着目し、日本製で世界最大の集光ミラーを使うことで、従来より20倍も高い感度で観測データを集めることに成功。

これまでブラックホールに物質が吸い込まれる過程で超高温のガス「コロナ」が発生し、存在していることは知られていましたが、その形状が世界で初めて、平べったい円盤状の構造であることを突き止めました。
広島大学大学院 高橋弘充准教授
「新しい情報を注入できたので、それらを踏まえて議論が進んでいくと思う」
高橋准教授は、謎が多いブラックホール周辺の一部の構造が分かったことで、宇宙がどう変化していくかの解明につながるとしています。

































