母親の胎内で被爆し、重い障害を負って生まれた原爆小頭症の男性が亡くなりました。支援者などが参列して、男性の葬儀が3日、営まれました。

茶和田武亜(ちゃわだ・たけつぐ)さん(77)の葬儀が3日、広島市で営まれました。茶和田さんとゆかりのあった人たち13人が参列しました。

茶和田さんは、妊娠3か月の母親が爆心地から2キロの山手町で被爆し、翌年、生まれました。原爆小頭症は、妊娠初期の胎児が大量の放射線を浴びることで引き起こされます。患者は「最も若い被爆者」と言われています。

脳と身体に障害のある茶和田さんは、4歳まで立つことができず、言葉を話し始めたのは6歳になってからでした。

糖尿病で腎臓の機能が悪化し、人工透析を続けていましたが、最近は立ち上がることもできなくなっていました。

原爆小頭症 故 茶和田武亜 さん(母親の墓で 2019年)
「思い出すよね、お母さんを。星にいるのかなと思って」