使わなくなり、電源も入らない携帯電話。でも、捨てられない…。みなさんの家にもあるのではないでしょうか? そんな携帯電話を復活させて、思い出の画像などを復活させるイベントがありました。

末川徹 記者
「今は使われなくなった古いガラケー。たくさんの写真が入っていると思います。みなさん、再び見たくありませんか?」

広島市中区の「au Style HIROSHIMA」で始まったのは、その名も「おもいでケータイ再起動」です。KDDIがキャリアに関わらず、電源が入らなくなった携帯電話を充電・再起動するイベントです。これまで全国で1万人を超える体験者がいるそうです。

広島市に住む松井孝和さん(71)は、なんと8台の携帯を持ってきました。4人の子どもと、今では7人の孫がいる大家族です。約7年前、孫と撮った特に思い出の残った写真をプリントアウトしてもらいました。

松井孝和さん
「いま考えたら、誰が撮影してくれたのかもわからない。見た瞬間に懐かしいなと思い、家族の思い出は大切にしたい」
広島市佐伯区に住む山本孝子さん(68)は、2011年10月に撮った写真をプリントアウトしてもらいました。

山本孝子さん
「このときは、まさかそうなるとは思わなかったし…」

山本さんは当時、31歳だった息子の洋輔さんとのツーショットを選びました。洋輔さんは、大阪の病院で闘病生活を送っていましたが、その年に亡くなりました。
山本孝子さん
「カレーが好きで、カレーを作ると喜んでいた。(亡くなって)11年経ち、ようやく見られる。ありがとうございます。よかったです」

KDDIブランドマネジメント部 柴田真理子さん
「壊れているとあきらめている携帯があったら、みなさんの歴史を探すお手伝いをさせていただければ」
イベントは、15日(日)午後7時まで開かれています。