小谷野拓夢監督
「なかなか日本サッカーにおいて若いサッカー監督が採用されない現実があるので、そこに自分がひとつチャレンジ出来たらなと思っているので、30代でJクラブの監督になることにチャレンジしたいと思っているし、もっと言うならJリーグでタイトルを30代で取りたいと思っています」
高橋大樹選手
「人生かけてやっている覚悟を感じる」
田中憧キャプテン
「寝ずに分析をしていたと聞いていますし、あれだけやってくれるなら選手もやっていかないと釣り合わない」
小谷野拓夢監督
「自分が2020年1月の中旬に福山に来たんですけど、本当にその時は誰も知らないくらい認知度はなかったんですけど、本当に地域の方々との交流も増えましたし、地域の方々が自分たちを知ってくれて、応援してくれているなとすごく感じます」


広島県リーグを圧勝した福山シティは、勢いそのままに中国リーグ昇格を決めました。

小谷野拓夢監督
「僕の仕事はチームを勝たせることであり、サッカー選手としてうまくすることなので、教育者として人間として成長させることが仕事ではない。全員を満足させるためにいるわけではない。もしかしたら試合に出られないで不満な1年を過ごさせてしまった選手もいるだろうし、物足りなさを感じた選手もいるだろう。その反対にものすごく成長したことを実感できた選手もいたかもしれない。全員が同じ一年を過ごしたとは思ってないです。ただこのチームで戦ったことや俺の指導が今後の人生でプラスになることがあるのであればこの1年は貴重なものだし、そうなって欲しいと思って自分の出せることを100%120%昨シーズンから出してきたつもりです。本当にこれ以上ないチーム作りができたかなと思っています。感謝しかないです。ありがとうございました」



そして監督3年目の今年。カテゴリーが中国リーグに上がっても、攻守で主導権を握るサッカーを展開し、中国リーグを優勝。

JFL昇格をかけた全国大会への切符を手にしました。
その全国大会は12チームが集う全国地域チャンピオンズリーグ。
1次リーグは3日間で3試合を戦うタフな日程で、最終的に上位2チームがJFLに昇格できます。
小谷野拓夢監督
「僕が就任して1番大事な1か月になりそうなので気合いいれて頑張ります」
しかし、2連勝で迎えた1次リーグ3戦目。全国社会人サッカー大会を制したブリオベッカ浦安に0対1で敗れ、1次リーグで敗退。JFL昇格を逃しました。
結果的に昇格を手にした2チームの監督は都並敏史と高原直泰。
ともに日本代表を経験を持つ指揮官でした。アマチュアトップリーグであるJFLをかけた戦いのレベルの高さを実感します。
そして小谷野監督はチームからの慰留を断り、退任を決断しました。


迎えた監督最後の一日。福山に根付いた多くのサポーターが見守る前で、ともに戦ってくれた選手へ思いを伝えました。