ベクトルの向きを同じにするために
現役引退後の松長は、中電工のコーチや監督を歴任し、中国地区の雄である中国電力やマツダに方を並べるほどのチームに成長させた。社業に向き合いながら、チームをひとつにする手腕には全幅の信頼が寄せられる。それでも、中学・高校・一般の各年代が集う全国男子駅伝の監督は、独特の難しさもあるという。「中学生・高校生・一般ランナーをひとつにまとめることは、難しいことです。郷土のみなさまに、走りで勇気や感動をあたえることです。ここは一致しています。でも、これまで中学生に接することなんて、あまりなかったですから。岩本真弥(前監督)は、中学高校の教員の経験もありましたから、目配りや声かけも絶妙でした。生活面にも目を配っておられました」中学生や高校生にも向き合う経験は、松長のキャリアにも大きなプラス要素になりそうだ。
「うち(中電工)の選手も個性派揃いですから、こういったチームを束ねる経験は、大いに参考になります」この駅伝は、ランナーも強くする。指導者も、強くする。声援は、そのための、貴重な砥石となる。


































