80年前の原爆投下で亡くなった人たちの遺骨が納められている広島市の「原爆供養塔」。その1人の遺骨の身元が、一緒に納められていた遺髪の「DNA型鑑定」で特定され、遺族の元に返されます。
梶山初枝さんのおい 梶山修治さん(60)
「驚きと喜びと…初枝として認めてもらえた、立証されて本当に良かった」
広島市の平和公園にある原爆供養塔。原爆で犠牲になった7万人の遺骨が納められています。このうち引き取り手が見つかった遺骨は遺族に返還されてきましたが、返還を希望する遺族は年々、減少しています。

現在、名前が分かっている遺骨は、812人分。今回、鑑定した「鍛治山ミチ子」さんもその1人でした。
11月、広島市の担当者が、横須賀市にある神奈川歯科大学へ向かいました。バッグに収めているのは原爆犠牲者の“遺髪”です。
広島市原爆被害対策部 調査課 上本慎治 課長
「遺髪は布にくるんであったので結構状態がいいと思いまして」
神奈川歯科大学 歯科法医学 大平 寛 准教授
「そうですね、見た感じそんなに悪くないですね」

神奈川歯科大学 歯科法医学 大平 寛 准教授
「手でちぎれるかと思ったのですが、そんなこともなくていい状態だと思いました。80年たったと思えない」


































