2025年(2)~2度目のカップ戦制覇がクラブにもたらすモノ~
2025年11月1日東京・国立競技場。スキッベ監督就任1年目以来、3年ぶりにルヴァンカップ決勝へ駒を進めた。相手はJ1屈指の攻撃力を誇る柏レイソル。矛と盾の対決と思われたが、堅守を誇る広島の攻撃力が黄色いサポーターを黙らせた。
新たな武器でもあるMF中野就斗のロングスローにDF荒木隼人がヘディングで合わせ先制すると、前回の優勝時はケガでいなかった東俊希が芸術的なFKを直接決める。さらに中野のロングスローからの流れで3本目の矢を突き刺したのはジャーメイン。3対1で勝利しクラブとして2度目のルヴァンカップ制覇。5つ目の星をユニホームへつけることになった。
この試合で印象的だったのはクラブYouTubeでも公開されていた試合後のFWジャーメイン良の『(きょうは)右サイドバックだった』という言葉。スキッベ監督が掲げるスタイルは「全員攻撃、全員守備」だが、佐々木翔を中心とした鉄壁の3バックに加えて、前線からのプレスが連動した結果が最少失点に結びついた。
そのほか歓喜の輪にいたのはタイトルのために海外から戻ってきた川辺。C大阪時代に準優勝と悔し涙を流した加藤陸次樹。また木下康介は古巣に勝利してのタイトル。さらに中村草太(23)、田中聡(23)、中島洋太朗(19)といった若手にとってもかけがえのない経験となった。最年長・塩谷司(36)が口にした「もっといいチームになっていくよ、絶対。」という言葉が示すように…。
<2025年成績(11月26日現在)>
・J1リーグ暫定5位(勝点62) 36試合18勝10敗8敗42得点26失点
・ルヴァンカップ優勝/天皇杯ベスト4


































