鯛にサワラに、アオリイカ。瀬戸内海でとれた海の幸を使ったにぎり寿司、その名も「瀬戸内前鮨(せとうちまえずし)」です。瀬戸内海で穫れた新鮮な魚介類をアピールしようと、広島県が飲食店と協力し、新たな食文化を立ち上げました。
「瀬戸内前鮨」は、県が進める食のブランド化の一環として「瀬戸内さかな」を県内外にアピールしようと考案されました。瀬戸内海で獲れた魚介類を中心に構成されるスシで、鯛や穴子などの白身魚のほか、牡蠣や小イワシ、養殖魚や川魚も対象です。

スシネタとして人気のマグロは含まれていませんが、県と店舗が共同で行った実証検証では多種多様な魚介類で顧客の高い満足度が得られたということです。
鮨稲穂 三原美穂さん
「マグロなどに頼らず、東京に対抗できるのは白身しかないと思っている。広島に足を運んでもらうためには、白身の良さをどう伝えていくか。それを考えていきたい」

鮨なか 中森勲さん
「瀬戸内で穫れた魚はこれだけ旨味があって美味しいということを伝えていきたい」

県は今後、さらなる検証を行い、来年度には「瀬戸内前鮨」の取り扱い店を増やすなどしたい考えです。
広島県農林水産局 横内昭一 水産課長
「江戸前鮨のように認知はされていないが、これからたくさんの人に知ってもらいたい。おいしい魚がたくさんあるのでぜひ、食してもらえれば」
「瀬戸内前鮨」は、11月から県内で行われる「秋の瀬戸内さかなグルメフェア」に合わせて提供される予定です。

































