今シーズン、好調で6勝目を挙げたばかりのヴィクトワール広島は自転車の国内最高峰の国際ステージレースに挑みました。

8日、佐世保市で開幕した自転車の国内最高峰の国際ステージレース・マイナビ・ツール・ド・九州2025。九州5県を4日間で走り抜けるレースには世界の強豪チームを含む18チーム108人が参戦しました。ヴィクトワール広島からも前の週に優勝したシュルツら6人がエントリーしました。イベント会場には熊本や長崎などレースを開催する5県から特産品の販売やグルメなお店が出展し、4日間でたくさんの人が訪れ賑わいました。初日、エキシビジョンレースの佐世保クリテリウムに向けヴィクトワール広島の西村大輝監督と選手6人がミーティングを行っていました。

西村大輝監督
「スピードレースが予想されます。というところでスプリントで中村でやろうと思います」

エースに指名されたのは中村圭佑。骨折から6ヶ月ようやく、自信を回復していました。

中村圭佑 選手
「立ちこぎがしんどいですね。こっちがちょっと動きが詰まる感じがするんで。でも走ってたら忘れます、そんなの。全然大丈夫です」

ツールドフランスを走る海外勢に交じってどこまで走れるのか。海上保安庁の船をバックにスタートが切られました。1周1・5キロのコースを30周=45キロで争います。レースは序盤から中村が積極的に前方に位置取りして機をうかがいます。残り14周、シュルツが17番手、中村も22番手を追走します。残り7周、6人の逃げを追いシュルツと共に中村も必死に食らいついていきます。最後まで粘った中村は18位、日本人4位に入りました。

中村圭佑選手
「もう全然レースも走れますし、負荷かけてトレーニングもしてきましたし全然大丈夫です」

翌日、福岡ステージからは25位以内に与えられる国際ポイント獲得を目指します。車内でのミーティング、登りに強いダイボールをエースにする作戦。八女市を中心に120キロを走る登りが多い難コースです。好調なシュルツと登りに強いダイボールの二人が山道をモノともせず、上位を走りつづけます。終盤、西村監督がアシストの日本人選手に無線で指示を出します。

西村大輝 監督
「十分です、よく頑張りました。明日からに備えてください」

最終的にシュルツが18位、ダイボールが22位と国際ポイント獲得へ良い位置に付けて初日を終えました。

西村大輝 監督
「世界トップクラスのチームもいっぱいきておりますので、その中でよくみんな頑張ってくれたなと思います」

中山卓士 オーナー
「チーム4年目まで0勝だったんでそれ考えたら一年間で6勝できるようなチームってすごいですよね」

最終的に3日間の総合でベンジャミン・ダイボールが24位に入り国際ポイントを獲得しました。今週末にあるアジアで最高位の国際レースジャパンカップに向けてヴィクトワール広島は挑戦を続けます。