広島・長崎の両市長はアメリカのトランプ大統領に対し、被爆地訪問を文書で要請しました。

複数の日本政府関係者によりますと、トランプ大統領はマレーシアで開かれる国際会議への出席後に日本を訪れる予定で、日米両政府は今月27日から29日を軸に調整しています。

これを受けて広島市の松井市長と長崎市の鈴木市長は連名でトランプ大統領に被爆地訪問を要請する文書を東京のアメリカ大使館に送りました。

この中で両市長は「核兵器使用のリスクが一層高まり、『被爆者のいない時代』が刻一刻と近づいている」と指摘。「こうした人類の重要な岐路にある今だからこそ、被爆者の声に直接耳を傾け、核兵器の使用がいかに非人道的な結末をもたらすのかを心で感じ取ってほしい」と訴えています。

これまでに現職のアメリカ大統領で被爆地を訪問したのは、2016年に広島市を訪れたオバマ氏、2023年に広島サミットに出席したバイデン氏の2人です。