本格的な鍋物シーズンに突入しますが、季節外れの暑さが続いています。青果市場には、あの高級食材も並び始めていて、野菜の価格がどう変化しているか取材しました。
末川徹 気象予報士
「広島市中央卸売市場は、朝早くから稼働しています。和やかなムードのなかに、真剣なまなざしがあります。各地に食材が届けられます」

秋の味覚の王様と言えばマツタケです。今週に入り、地元・広島県産の入荷が始まり、9日朝も競りが行われました。1キロあたり約13万円の値がつきましたが、市場の関係者はこう話しています。
仲卸業者
「過去にないくらい少ない。気温が高いとだんだん産地が北にずれていく」

夏の高温の影響で、例年より2週間ほど入荷の時期が遅れています。マツタケは、日中の気温が25℃を下回る涼しさが生育によいとされています。しかし、10月になっても30℃以上の「真夏日」が珍しくありません。連休明けは、マツタケが増えると期待されますが、品薄の状況は続きそうです。