広島市安佐北区あさひが丘で11日から、82歳の女性の行方が分からなくなっています。2週間あまりにわたって1人で捜索を続ける、女性の家族に話を聞きました。
「公園でのんびりすることもあれば、もう少し歩きたければ公園の周りをくるっと一周する」
母親との散歩コースを案内する須貝幸代さんです。11日、母親が行方不明になりました。
須貝幸代さん
「11日は、家にいるのを確認して外出しました。仕事が終わって午後7時過ぎに家に戻ると姿が見えず、あれっという状態」

行方がわからなくなったのは安佐北区あさひが丘に住む、須貝和子さん(82)。散歩が好きで身体は丈夫でしたが、8年ほど前から徐々に認知症が進行していました。
大雨だった11日、幸代さんが仕事に出かけている間に、和子さんは傘もささず家を出て行ったといいます。
「母の性格はおっとりしていて、引っ込み思案。困ったときに自分から“助けて”をいえないタイプ」
幸代さんは、長らく続けていた美容師の仕事を辞め、3ヶ月程前から介護の仕事を週3・4回ほどしていたといいます。一緒に家にいる時間を増やした矢先のできごとでした。
「フェンスを買い、簡単に外に出れないように工夫したり、インターネットでGPSを買ってみるなど、いろいろしてみました。デイサービスに行ってることもありましたが、母はおうちで過ごすのが好きだったので・・・。母の話を聞き過ぎず、デイサービスを頼っていれば良かった」