広島市内の8月の平均気温と広島県内の熱中症による救急搬送数の推移です。2018年は平均気温が29.8℃、西日本豪雨災害が起きた年ですが2,661人が熱中症により救急搬送されました。そして今年・・・まだ7月入ったばかりなんですが、平均気温はすでに30.2℃、589人が救急搬送されています。去年同時期と比べておよそ1.7倍のペースです。過去のデータは8月の平均気温、年間の救急搬送数なので、このペースでいけば去年を大きく上回る可能性があります。心配ですね・・・

広島ハートセンター院長 木村祐之医師:グラフを見ての通り気温と比例しますので、暑いと熱中症は増える傾向にあります。実際に熱中症で救急搬送される患者さんは高齢者が半分以上で、聞いてみると家の庭とか家の中の割合が高いですね。

熱中症にならないためのポイントを教えていただけますか?

木村医師:基本的に熱中症は頭のオーバーヒートなので頭の温度を下げないといけません。熱中症の症状は、立ちくらみや手足のしびれからはじまって頭痛、けいれんと重症度が高まっていきます。病院や救急車を呼ぶ判断基準は、呼びかけても意識がなかったり、涼しいところへ移動してからだを冷やしても自力で水分補給ができなかったり、回復しない場合は救急車を呼んでいただきたいと思います。

からだはどの部分を冷やすと効果的なんですか?

木村医師:できれば首、脇の下、太ももなど血管が多いところを冷やすといいですね。