平和公園の原爆供養塔に安置された、名前が分かっている遺骨の遺族をさがすため、全国の自治体に納骨名簿が発送されました。

原爆供養塔には、身元の分からないおよそ7万人の遺骨が納められています。広島市はこのうち、名前が分かっていながら遺族が見つかっていない遺骨の名簿を、全国の自治体に毎年、発送しています。ことしは812人の名前を掲載しています。遺族が判明した遺骨の数は、1976年の191人をピークに、減少していて、ここ10年あまりは判明していない年が多くなっています。6月は、2年ぶりに1人の遺族が判明しました。被爆80年となり、これまでに遺族が判明した遺骨は、あわせて1625人となりました。

広島市原爆被害対策部調査課 古川裕子課長補佐
「この名簿ができるだけ多くの方の目にとまり一人でも多くの遺族が判明するよう働きかけを行っていきたいと思っています」

「納骨名簿」は、7月11日から、全国で公開されます。