
駅西商業センター自治会 佐久間敬 会長
「ここまで大きい火事は初めてだったので絶望的な感覚があった。でも、クラウドファンディングもして、すごくみなさん協力してくれた。応援・声援、すごく心強かった」

自治会は、消火や防火の設備を整えるためにクラウドファンディングを実施し、目標金額を超える支援が寄せられました。
佐久間敬 会長
「お年寄りが多いので、いざ火が出たときに大きい声を出せないかもしれないので、煙が出たら『火事です!』と音が出る装置を自治会から配って、住人に付けてもらいました」

広島駅周辺のこの地区では、再開発も進んでいます。

すぐ近くには、日本郵政のJPビルディングが建設されました。新たな集客を狙って昼の営業を始めたところもあります。

RICA食堂 宮岡達也さん
「少しでもエキニシが活気づいたらいいなっていうのがあったので、一店舗でも多くランチ営業したら、たぶん、そのうち浸透するかな」

全焼した店から再起した伊藤さんも昼の営業を始めた1人です。

店には支援してくれた人たちへの感謝の思いをこめたポスターが…。

鉄板担担麺 しょう季(広島赤焼き えん) 伊藤勝さん
「ぼくらが返せることは一生懸命、ここでまた新たに営業をしていくことなんじゃないかと常々、思っている。これからも火災のことを忘れず、がんばっていきたいと感じる」

火災からあす10日で1年―。再開発の街で昭和の雰囲気が今も残るエキニシ。「二度と火災が起きないように」街の人たちは、火災の教訓を生かしていきます。

― エキニシではあす10日、火災から1年を迎えるということで、住民や飲食店の関係者が、消防と消火や避難の訓練を行うということです。

― 新しい店も入ってきているという状況で、火災の直後だけではなく、継続してやっていくことが大切ですよね。
― そして、9日から1週間は、「秋の全国火災予防運動」に入ります。乾燥する季節になります。火の気には注意してください。