こだわりは「広島」の宣伝色をなくすこと

そんな島村さんが手掛けたキャラクター「ひろくま」。いったいどういう工夫で人気を集めているのか。ポイントはまず、その“見た目”にあるのだと言います。
島村ビギさん
「一番大事にしていることは、広告色や宣伝色を極力なくすということです」
言われてみれば、ひろくまは一見、ただの黄色いくま。よくよく見ると、頭の上に小さな葉っぱがあるなど、広島が誇る“レモン”がモチーフになっていることがわかります。
島村ビギさん
「ただのくまにも見えるけど、よくよくみたら確かにレモンの形している、みたいな。それくらいの塩梅を目指しながら進めていきました」
ですが、なぜ意識してまで「広島」色をなくす必要があるのでしょうか。
島村ビギさん
「広島をPRするという使命を持って生まれた子なので、沢山の名産品を持たせたくなってしまう。だけど、急に押し売りをされたら『利害関係があって仲良くしようとしてる?』みたいにマイナスの印象を受け取ってしまいます。それを思うと、最初は純粋にキャラクターとして、“くま”として、好きになってもらうというのが大事なことなのかなと」