背景には「近くで見る作業が増加」医師が警鐘

変化を感じているのは、メガネ店だけではありません。広島大学病院の眼科外来にも、メガネをかけた小学生が次々と診察に訪れていました。
小学3年生の母親
「1年生では視力1.0だったが、いまは0.8。YouTubeをよく見るので、視力低下が心配」
子どもの視力低下の要因として最も多いとされるのが「近視」です。近視とは、遠くのものがぼやけて見える状態です。
広島大学病院 小松香織先生
「2010年代からタブレット・スマホが普及して、近くで物を見る作業が増えた」

目から入ってきた光は、角膜や水晶体で屈折し、奥にある網膜の中心に映像が映し出されます。近くの物を長時間見ると、ピントが網膜より後方にずれ、眼の奥行き「眼軸」が伸びることがあります。すると、遠くのものを見る時に網膜上にピントが合わなくなり、ぼやけてしまうのです。
広島大学病院 小松香織先生
「若い時はメガネをかければ見える状態で見過ごされやすい。大人で近視がベースだと、白内障・緑内障・網膜剥離など、失明の原因となる病気を発症しやすい」

































