広島県内の医療団体がまとめた「マイナ保険証」に関するアンケートで、6割の医療機関が「窓口業務に負担を感じている」と回答しました。「高齢者への機械操作の説明に時間が取られる」や健康保健所の復活を求める声も寄せられました。

県内の開業医などで作る「県保険医協会」はマイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」について医師にアンケートを行いました。それによりますと、従来の保険証の新規発行が停止された去年12月2日以降の窓口業務について、6割の医療機関が「負担を感じる」と回答しました。

「高齢者への機械操作の説明で時間を取られる」という意見があるほか、「カードリーダーの認証エラー」などのトラブルもあるということです。また7割近い医師が、「健康保険証を復活させ、マイナ保険証と併用すべき」と答えたということで、県保険医協会は、「従来の保険証は必要」だと訴えました。

広島県保険医協会 堂垣内あづさ事務局長
「医療スタッフの手を取られるとか、医療機関も大きな負担を強いられていることを知って欲しい。マイナ保険証一本化をいま強行的に進めるべきではない」

アンケート結果は県選出の国会議員や国に届けられるということです。