「本当の父は明るく優しい人でした。命を持って償ってもらいたい」被害者遺族が声を震わせ心情を陳述

その後、被害者・植木さんの息子が心情意見陳述で「行方不明になる直前の夏には、父と祖母が訪ねてきて、楽しい時間を過ごしました」と話しました。
裁判で話に出ている、被告と植木さんのトラブルについても触れ「憶測で父が誤解されるのではないかと心配しています。本当の父は明るく優しい人でした。私は二度と父に会うことができません。恩を返すこともできません。父とは、いつか広島に戻ってくると約束していましたが、生きている間に約束は果たせませんでした。父の遺体は遺灰となっていますが、まだ一部見つかっていません。いつか見つかって弔うことができればと願っています」と時折声を震わせながら述べました。
そして渡部被告に対しては、「被告には、命を奪った以上、命を持って償ってもらいたい。おそらく叶わないだろうが、息子としての本心。できる限り長い刑で重罰に処してもらいたい」などと話しました。