気象庁アンサンブル予報 27日に接近または上陸のデータも
気象庁が週間天気予報などに使うアンサンブル予報の結果です。「アンサンブル予報」とは、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。



27日(火)9時の地上気圧の予想データです。アンサンブル予報では51通りの計算を行っていますが、日本列島の上やそのすぐ南の周辺海域に丸くとじた部分が見られます。おそらくこれがが台風10号を示していますが、台風が接近または上陸する可能性を示しています。ただまだ現時点ではバラつきが大きく、それが台風進路予想の予報円の広さにも反映されています。



台風進路予想モデルとは異なりますが、日々の天気予報で使われる数値予報モデルの結果では、来週前半には台風10号とみられる渦を巻いたものが本州のすぐ南まで接近すると予想されています。
【画像で詳しく見る】台風10号は来週日本へ接近予想 27日(火)までの雨・風シミュレーション
台風の進路予想図で示されている白い円の大きさは「予報円」で、台風の中心が到達すると予想される範囲を示しています。 予報した時刻に、この円内に台風の中心が入る確率は70%です。 円が大きくなっているからといって台風が大きくなることを意味するものではなく、予報のバラツキを表しています。
台風10号の5日先の予報円は大きく、予想にはかなりのバラツキがありますが、このあたりを海外の進路予想と比較しながら見ていきましょう。