黒のスーツ姿で入廷 男は緊張した面持ちで判決を待ち…

広島地裁福山支部

そして6月4日、判決の日を迎えました。男は黒のスーツ姿で入廷。緊張した面持ちで、うつむいたまま静かに判決を待っていました。

広島地裁福山支部の 松本英男 裁判官は「指定最高速度の2倍以上の速度で走行させ、過失の程度は大きい。1人を死亡させ、2人に重傷を負わせた結果は誠に重大」とし「実刑の選択も視野に入る事案であるといえなくもない」と述べました。

一方で、「交差点を右折するにあたり、直進してくる車を十分に確認しなかったことなど対向車側の事情も結果に影響を及ぼしているとみることができる」と指摘しました。

そのうえで、「被告人の過失に対しては厳しい非難は免れないとしても、直ちに実刑に処することは躊躇される」などとし、禁固3年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。

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