広島県福山市の福山市民病院の建て替え工事が始まっています。建て替えに合わせて周産期医療をより充実させていく方針です。

新たに建て替えられるのは、福山市民病院の本館です。本館は1977年に建てられて施設の老朽化が進んでいます。また隣接する府中市や神石高原町との医療提供体制で、特に周産期医療を整備することも建て替えの背景にあります。

RCC福山放送局 内田博文 記者
「こちらは福山市民病院本館の南側です。もともと駐車場として使われていた、この一部分が新たな病院の一部として変わります」
新しい本館は、現状より南側に建てられます。現在の本館と同様、地下1階、地上7階建てですが、延べでおよそ2万8300平方メートルになる想定で、現在の1.4倍の規模になります。病床数506に変更はありません。

建て替えによって、病院利用者の利便性も高まります。これまで外来が、本館のほか東館や西館に分かれていたため、患者から「迷う」といった声が上がっていました。これを新本館と西館の1階に集約します。
また、救命救急センターの外来や手術室を新本館2階に集約。救急車が2階まで上れるスロープを設け、ヘリポートも屋上に設置し、迅速な救命へとつなげます。