菊池涼介 選手
そういう小さいところだとぼくは思います。本当に還ってやるんだと。あそこでファーストランナーにいて、カキーンって打った瞬間にこの1本で還ってやるんだっていう意識。逆に言えば、守備で言えば「これ、絶対行かしちゃならん」って、あのカットプレーは最高でしたし…
天谷宗一郎 さん
なるほど、ショートがね。

菊池涼介 選手
距離が長ければ長いほど、バックホームとかってどんどん的が小さくなるじゃないですか。そこに投げられるか投げられないか。本当にそういう細かい、小さいところかもしれないですけど、そういうところができれば1点にもつながって、1点を防げる。ムダな点をやらなくてすむ。ゲッツーを取れるところで取る。ゲッツー崩れでランナーが残って、次で点が入ってしまうとかそういうところだと思います。
天谷宗一郎 さん
小さいところの積み重ねということですね。
菊池涼介 選手
はい。
◇ ◇ ◇

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
菊池選手の話を聞いていて思ったんです。今はキャンプを終えてオープン戦になって若い選手がすごく(バットを)振れている状況ではあるんです。二俣(翔一)選手の守備もいいですし。で、林晃汰 選手があの(3月2日・髙木翔斗の)当たりで 赤松(真人)コーチがランナーを回すか回さないかギリギリまで迷っていたんです。それを回させるっていうのは、やっぱり林選手のスタートがよかったらこそ、あの決勝点が生まれているんです。たぶん、そういうところの積み重ねだっていうふうに菊池選手は言っているんだと思うんです。

石田充 アナウンサー
カープというと細かい機動力野球、守りで1点をどう防ぐかっていう菊池選手の話を聞くと、これがまた後輩につながっていって、カープらしさっていうのがまた生まれていくのかなと感じました。

天谷宗一郎 さん
現に3連覇しているとき、まさに紙一重ではあるんですけれども、次の1点を取りにいくっていう姿勢が菊池選手もそうですし、田中(広輔)選手もそうだったし、鈴木誠也 選手なんかもそうでした。みんな、持っていたなって。そういうところなんだろうなっていうふうに感じます。
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)