自分で見て聞いて・・・小学生が伝えたいこと

1か月後、学校を訪れると、発表の準備に追われる児童たちの姿がありました。
「復興への道のり」や「被爆者の思い」など、チームごとに長崎の5年生に伝えたいテーマを決めました。
児童
「被爆者の思いが1番私たちが伝えたいことなので、それが長崎大学附属小学校の人たちに伝わってくれればいいかなと思います」
さまざまな思いを持って臨む交流。発表までは残り1週間です。
今回の平和学習の目的について広島大学附属小学校・羽島彩加先生は「出来事を通してそこに生きていた人はどんな気持ちだったのかを知っていくことで、次何か自分に大変なことが起きた時や相手が何か悲しいことをしている時に、思いやりが芽生えるのではないか。気持ちに触れることを大切にしていて、それを広められる人になってほしいっていう思いがあります」と話します。

池田春佳さんチームは、被爆3日後に運行再開した「一番電車」について伝えることにしました。何度も発表の練習を重ねますが、なかなか順調に進みません。チームの課題はヒロシマの復興を支えた「一番電車」について印象に残るように伝えることです。先生からもアドバイスが入ります。
先生
「一番電車で一番知ってほしい情報は何?」
池田春佳さん
「うーん、3日後に復興したこと」
先生
「それって強調できてる?」
池田春佳さん
「できてない」
池田さんチーム
「本当にやばい。重要じゃない内容がいっぱい入っててスムーズに発表できるように、昼休憩を使ってやらないと発表までに間に合わない」