県内各地に集まるサッカーJリーグの春季キャンプは今がピークの時期をむかえています。県出身のJリーガーも新シーズンに向けて、地元沖縄で汗を流しています。

ベガルタ仙台 森山佳郎新監督
「はい行ける、そこ真人近い!」

森山新監督の熱い檄が響き渡っていたのはベガルタ仙台、昨シーズンはJ2・16位と辛酸をなめました。

知念哲矢選手 
「去年失点数が多かったっていうところで、今年はチームと協力して中心となってJ2最少失点を目指しますし、そこをめざして達成できたらJ1昇格も視野に入ってくるので」

今季仙台に新加入したセンターバック、那覇市出身の知念哲矢 (26)。並々ならぬ思いでキャンプに臨んでいました。

知念哲矢選手 
「フォワードもうちょっと頑張って、もう一回上げよう」

昨シーズンまでJ1浦和レッズで2年間プレーするも、去年はけがもあり出場時間はゼロに終わりました。悔しさを胸に、新たなチームで飛躍を誓っています。

知念哲矢選手 
「僕自身も悔しい思いもした中で、その中でも成長できた部分があったので、それを仙台に声をかけていただいて、表現できる場所を提示していただいたので、そこは感謝の気持ちを込めて責任感を持ってピッチで表現するべきだと思っています」

練習後もヘッドコーチと話し込み、チームの考えを確認していた知念。リベンジのシーズンに挑みます。

知念哲矢選手 
「新加入ながらも中心としてやっていきたいという強い気持ちで入ってきたので、そこはキャンプでどんどん表現していけたらなと思っています」

一方、ことし一番の寒さとなったこの日。トレーニングを重ねていたJ2・ジェフユナイテッド千葉。

後半巻き返しを見せた昨シーズンは6位でプレーオフに進出。惜しくもJ1昇格は逃しましたが、那覇市出身の田口泰士は中盤の要として活躍、J2ベストイレブンに初選出されました。

田口泰士選手
「今年も一体感があっていいチームなので、みんなとしゃべりながらやっています。チームのビルドアップの中心だったり攻守においてのパイプ役だったり、自分に求められる役割は明確なので、それをいかに90分間ミスなく、ミスを少なくやれるかっていうのが大事になってくるポジションだと思います」

チーム在籍5年目を迎える32歳は、1試合平均の敵陣パス数でリーグ4位(31.6)、インターセプト数でリーグ5位(0.4)と、攻守にわたって千葉のなくてはならない存在になっています。

田口泰士選手
「毎年、進化し続けたいですし、昨シーズンは得点の部分で全然取れなかったので、チャンスがあればゴールに直結するようなプレーっていうのも増やしていけるように今年は頑張っていきたいと思っています」

Jリーガー生活16年目をむかえベテランの領域に入る田口。J1昇格をめざして、その進化は止まりません。

沖縄と言えど、今週は寒い日が続いたサッカーキャンプ。チームメートにこんなことを言われた県出身選手も…

徳元悠平選手
「みんなだって、おい徳!みたいな、寒いじゃねぇかぁみたいな感じだったので(笑)」
Q寒いと徳元さんが責められる?
「そうですね、聞いている話と違うよっていうのはみんな言ってくるので、いやいやって。言われました、いろいろ(笑)」

糸満市出身のサイドバック、徳元悠平(28)。J1・FC東京で2年目のシーズンを迎えます。

J3のFC琉球からプロキャリアをスタートさせ、J2岡山を経てつかんだJ1の舞台。昨シーズンはJ1初ゴールを決めました。

徳元悠平選手
「すごく気持ちのいいゴールでしたし、憧れの舞台だったので、記憶に残る1日になりました」

出場は18試合に終わった昨シーズン。憧れの存在、そしてポジション争いをする存在が元日本代表の長友佑都です。

徳元悠平選手
「1対1で戦うという部分ではレベルが1つ2つ、J2より上がるので、そういった面ですごく厳しさを痛感しましたし、同じポジションの長友佑都さんはそれをしっかり戦って勝ちますし、そういうところを去年見習おうと思ってやれたので、譲っちゃいけない場所だと思うのでしっかりポジション争いをしたいと思います」

昨シーズンはJ1・11位に終わったFC東京。自身の飛躍が、チームのタイトル奪還につながると信じています。

徳元悠平選手
「ゴールとアシストを足して10得点に絡む、そうすれば勝利も増えますし、FC東京にタイトルをもたらすと強く思っています」

チームの勝利に貢献する、県勢Jリーガーの研鑽の日々が続いています。