普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、国の代執行による工事が始まったことに抗議する市民らが、22日に沖縄防衛局の前で集会を開き、移設反対の声を上げました。

普天間基地の移設先とされる名護市辺野古での工事をめぐり、国は先月、県に代わって地盤の改良工事を承認する代執行に踏み切り、軟弱地盤がある大浦湾側での工事を進めています。

市民団体「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は1月22日、沖縄防衛局の前で集会を開き、工事の強行に抗議しました。

集会の後、代表者は沖縄防衛局の伊藤晋哉局長に対し、県との事前協議が終了するまで工事を中止することや、遺骨が混じった本島南部の土砂を採取しないことなどを求めました。

これに対し伊藤局長は「県に対し協議文書を提出し、現在協議を行っている。引き続き適切に対応したい」と回答し、土砂の採取については「こうした遺骨の問題を真摯に受け止める必要があると認識している」と述べました。