ダイハツ工業が安全性確認試験で不正を繰り返していた問題を受け、全国の店舗で全車種の販売が停止されています。軽乗用車の割合が高い県内でも影響が広がっています。

この問題はダイハツ工業が安全性の確認に必要な衝突試験について、不正なデータを使って、国の認証を取得していたことなどが明らかになったものです。

一連の問題を受けてダイハツは、国内と海外で生産している全車種の出荷を止めていて、県内でダイハツの車を取り扱う琉球ダイハツも新車の受注を停止しています。

一方、現在ダイハツの車を所有している人に対しては、第三者認証機関=TRJによる検査などで問題ないとの結果が出ているとして、「問い合わせがあれば、安心して乗ってほしいと回答している」としています。

全国軽自動車協会連合会によりますと、ことし県内で販売された軽自動車は先月末時点でダイハツがおよそ4割のシェアをしめているということです。

県内の中古車販売店の経営者はダイハツの車を納車した客から「このまま乗っても大丈夫か」などの問い合わせがきているとしたうえで、販売のピークを迎える新年度に向けて「影響が出ないか不安」などと先行きを懸念していました。

現在ダイハツ工業は、今回の問題に対する専用の問い合わせ窓口を設けています。
(ダイハツ工業専用ダイアル0120―055―789)