海洋進出を強める中国に対抗するかたちでアメリカ海兵隊が新設した部隊「第12海兵沿岸連隊」が15日に県内で発足し、式典が開かれました。

発足した「第12海兵沿岸連隊」は、金武町のキャンプ・ハンセンに駐留する第12海兵連隊を改編して新設された部隊です。

海兵沿岸連隊は通称MLRと呼ばれ、部隊規模はおよそ2000人。
小規模な部隊を離島に分散して展開することを想定して編成されています。

式典では、第12海兵沿岸連隊を配下におさめる第3海兵師団の司令官、クリスチャン・ワートマン少将が、部隊発足の意義について次のように述べました。

第3海兵師団司令官 クリスチャン・ワートマン少将
「MLRは、機敏性などを重視する作戦上の要求に沿ったものだ。これにより海兵隊は特にインド太平洋地域において、潜在的な危機に対応し、進化する脅威に対して地域の安全を守ることができる」

また第12MLR司令官のピーター・エルトリングハム大佐は、「自衛隊と協力して様々な作戦を実施していきたい」などとして、自衛隊との連携強化を目指す考えを示しました。