車いすラグビーの日本選手権予選が沖縄市で行われました。
車いすが激しくぶつかる様子からマーダーボール=殺人球技と呼ばれていた歴史を持つ車いすラグビーの日本選手権予選。
この競技の公式戦開催は、沖縄では15年ぶりです。
仲里進(沖縄ハリケーンズ選手兼コーチ)
「せっかく沖縄でやるので沖縄のチーム一丸となって、少しでも見に来てくれるお客さんにいい試合が見せられるように頑張ります」

リオパラリンピックの銅メダリスト仲里進が選手兼コーチを務める沖縄ハリケーンズ。
まずは大阪のWAVES(ウェーブス)との一戦。
現在46歳、日本代表は退いた仲里ですが、激しいタックルで未だ色あせないプレーを見せると…

この日は、期待の新星も躍動!
沖縄工業高校3年、18歳の奥原悠介。
高校1年から本格的に競技を始めた奥原はスピード感あふれるプレーでチームの得点源として活躍。
仲里進(沖縄ハリケーンズ選手兼コーチ)
「次世代の沖縄のエースというか、沖縄から日本代表やパラリンピックっていう場所に行ってくれたらうれしいですけどね」
ベテランと新人が融合し、得点を量産した沖縄ハリケーンズ、ウェーブスに大差をつけて勝利します。
しかし、ハリケーンズには、世界レベルの強敵が待っていました。
東京パラリンピックの銅メダリスト池崎大輔や島川慎一ら、日本代表を多数擁する黒のウェア、東京のBLITZ(ブリッツ)。

試合は、車いすラグビーの醍醐味があふれた激しい戦いとなります。
世界と戦う激しいタックルに苦しみますが…序盤は拮抗した展開を見せるハリケーンズ。
高校生の奥原も、第2ピリオドだけで7点を奪う活躍を見せます。
世界トップレベルの選手を相手に好ゲームを見せたハリケーンズ後半は引き離され35-61で敗れたものの、日本選手権の出場権を見事勝ち取りました。

奥原悠介(沖縄工業高校3年・18歳)
「自分もようやくチームの一員になれたという感じがあります。(日本選手権では)たくさん点を決めて、入賞(メダル獲得)を目指して頑張っていきたいと思います」