多くの廃棄物が見つかっている、アメリカ軍北部訓練場返還跡地の森を清掃しようと、先週、県外から参加者を募ったゴミ拾いツアーが行われました。
政府が基地負担軽減の実績として取りあげることも多い返還跡地の現実に、参加者は何を思ったのでしょうか。
世界遺産のやんばるの森 ゴミ拾いツアーとは

東村・高江の売店。ここにレンタカーなどで到着したのは、やんばるの森のゴミ拾いツアーに参加の御一行。
大阪からの参加者
「とりあえずここまでたどり着かなきゃ。間に合うか、遅れられないし!みたいな感じで頑張ってきた」
東京や大阪など県外から来た9人の参加者。ツアーの目玉は世界自然遺産、やんばるの森で森林浴などではなく、ゴミ拾いです。
企画したのは、千葉県在住の中村之菊さん。

ツアーを企画した 中村之菊さん
「きょうは北部訓練場の返還地の米軍廃棄物をせめて片付けようということで。キチンと行動するということで、何かできれば」
18歳の頃、たまたま聞いた右翼の街宣に魅了され、その世界に飛び込んだ中村さん。アメリカ軍施設が集中する沖縄の現状を知った時、不平等だと感じると共に、自主独立を掲げる右翼として看過できないと、沖縄の現状を変える為に活動してきました。
去年からは政治の場から現状を変えようと、三度にわたり選挙に出馬してきました。
中村之菊さん(去年7月の参院選での演説)
「沖縄県民は人口の約1%しかいないんです。つまり1%に99%の安全保障を担ってもらっている。黙認したまま安全保障といえるんですか」

そんな選挙活動がきっかけで思いを同じくする人たちが仲間に加わり。せっかくなら”沖縄の基地のリアル”を見てほしいと企画したのが、アメリカ軍北部訓練場の返還跡地で廃棄物を拾うツアーです。