普天間基地の移設に伴う名護市辺野古の改良工事をめぐる代執行訴訟で、県は18日に裁判所に答弁書を提出し、訴えの棄却を求めました。

名護市辺野古の軟弱地盤の改良工事をめぐり今月5日、国は県に代わって工事を承認できる『代執行』に向け福岡高裁那覇支部に提訴しました。

県は10月18日に裁判所に答弁書を提出し「代執行の条件を満たしていない」として訴えを棄却するよう求めました。

答弁書で県は「反対」が多数となった県民投票などで示された明確な民意は公益であり「住民の自己決定を踏みにじることはあってはならない」などと主張しています。

国が安全保障などの観点から「知事が工事を承認しないことが公益を害する」と主張していることに対しては「安全保障とさえ言えば司法審査は全て不要と言わんばかりの姿勢」と批判しています。

代執行訴訟は、今月30日に第1回目の口頭弁論が開かれます。