沖縄独自に50年にもわたり中学校で実施されてきたある陸上大会があります。それが『地区陸上大会』、通称『地区陸(ちくりく)』です。沖縄県内の中学校を6ブロックに分けて、学校単位で順位を競うもので、各競技の上位2位に入った選手は県大会に進出するものです。また部活動の垣根がなく、陸上部以外の生徒も出場するものとなっています。

この地区陸は毎年、秋に実施されてきましたが今年度を持って終了する地区が出てきています。

なぜ歴史ある大会を終わらせるのか 背景にある理由は

中学校陸上競技大会、通称:地区陸上。中学生たちの体力や競技力向上を目的に、普段は他の部活動に所属する生徒たちも出場し、上位2選手が県大会に進出。学校対抗戦という要素も持ちます。

保護者 
「小さい学校なりに頑張って走ってくれたので、良かったです」

Q県陸上が今年度で終わるんですよ。
保護者
「聞きました、はっきりとした理由がわからないんですけど、とてもさみしいなと思いました」

50年以上の歴史を持ち、中学時代の一大イベントでもあった大会ですが、沖縄県中体連は、この地区陸上の上部大会の県大会を、今年度をもって終了することを決めました。

書面には『教員の負担感』『学校の働き方改革を踏まえた部活動改革』という言葉がならんでいます。

沖縄県中学校体育連盟 平良亮会長
「たくさんの先生たちによって支えられて続けてきたものでありますが、やはり先生や、子どもたちにとっても負担が増えてきているなあというのが大きな理由の一つであります」