普天間基地の名護市辺野古沖への移設工事をめぐり、玉城知事が4日までに工事を承認しなかったことを受け、政府は県に代わって工事を承認する『代執行』に向けて訴えを起こしました。

名護市辺野古沖の軟弱地盤の改良工事を承認するよう、県に求めた国土交通大臣の『指示』に対し、回答期限を迎えた4日、玉城知事は「期限までに承認を行うことは困難」だと回答しました。

これを受け政府は、県にかわって工事を承認する『代執行』に向けて、5日午前、福岡高裁那覇支部に訴えを起こしました。

これまで政府に対し「対話による解決を求めたい」としてきた玉城知事は今後の対応について。

玉城知事
「訴状が届いてから検討してどのようなことを主張するかということも含めて検討したいと思います」

初回の口頭弁論は5日から15日以内に開かれる予定で、県が敗訴した場合、沖縄防衛局は早ければ年内にも、大浦湾側で見つかっている軟弱地盤の改良工事に着手するとみられます。