
サッカーJリーグのトップ野々村芳和チェアマン。
昨シーズン、元Jリーガーとしては初めてのチェアマンに就任しました。
全国60のJクラブを視察する野々村チェアマンのSNSには地元のグルメを楽しむ姿が…
Q結構食べ物のネタが多い?
野々村芳和チェアマン
「そうですね、だから、あの人はただ食べている人じゃないかと思われていると思う(笑)」

こう語るチェアマンですが、2013年に就任したコンサドーレ札幌の社長時代は売り上げを就任時から3倍以上に伸ばし、クラブはJ2からJ1に昇格。経営手腕に定評があるチェアマンの目に、J3に降格し今シーズンも苦戦が続くFC琉球はどう映っているのかでしょうか。
野々村芳和チェアマン
「僕が札幌にいたときは、それこそ上のカテゴリーから下に落ちて結構大変な状況だったっていうのと似ているとするなら、もう一回みんなでどんなものを目指すかを伝えないといけないと思います」

「売上が無くても勝てるようにするには、どれだけサポーターがいるかみたいなことだと思う、それを一個一個整理しながら、みんなで同じところを目指して、今どこにいるのかを分かっているかどうかというのが、すごく大事かなと思います」
一方、冬のキャンプシーズンには、自身のYouTubeで沖縄キャンプの様子を積極的に発信するチェアマン。およそ20年、毎年来ているという沖縄キャンプの印象は?
野々村芳和チェアマン
「芝生のコンディションも段々よくなってきて、たくさんクラブが集まれば集まるほどトレーニングマッチがしやすい、すごくいい循環で回ってきているんじゃないかなこの20年」
ただ「もったいない」と感じている面もあるそうです。

野々村芳和チェアマン
「これだけたくさん集まっているんだから、サッカーだけでももっとマネタイズできるのになというのはちょっと思っていて、例えば“サッカー専用のスタジアム”があると、ここにきているメジャーなクラブ同士の試合を、多くの人に見てもらうことでマネタイズすることもできたりするじゃないですか」

計画の先延ばしが続く沖縄県のサッカー専用スタジアムの建設問題。
行政を含めた地域とクラブが考える問題だと前置きした上で、こう語りました。
野々村芳和チェアマン
「サポーターの声の届き方が違ったりするので、熱量のあるスタジアムに変わっていけると思うんですよね。選手もそういう熱量がある中でプレーをするとレベルは絶対上がるんです」
「それが地域の人にとってどんな効果があるのか、みたいなことを皆さんで話をしていくのがいいのかなと思います」
Jリーグ最南端のクラブを軸に、沖縄サッカーはこれからどんな進化を見せるのでしょうか。
野々村芳和チェアマン
「沖縄らしい独特のいいものがたくさんあると思うんですよね。サッカーにはそれが表現されやすいので、FC琉球だけではなくて沖縄のサッカーが日本の中でも特別だな、あの地域は面白いなっていうものを作っていただきたいなと思います」