国内最上位のバレーボールリーグ、Vリーグ。沖縄にはまだVリーグのチームはありません。そうしたなか、バレーボール好きの子ども達にVリーガーのプレーを見せるため、県内のクラブチームが立ち上がりました。

V3リーグのチーム「奈良ドリーマーズ」を招いて開かれた「Vリーグチャレンジ2023」。沖縄にはVリーグのチームが無く、県内唯一の6人制バレーボールクラブチーム「琉球ブルーシーズ」が、子ども達に間近でVリーガーのプレーを見てもらうために開催しました。

琉球ブルーシーズ・永井智選手兼監督
「カテゴリーがトップのVリーグ、その後に実業団、その次にクラブと分かれていて、琉球ブルーシーズはクラブチームのカテゴリーに所属している。そもそも沖縄県に6人制のバレーボールチームが(琉球ブルーシーズ以外に)無いので、子ども達が社会人とかトップレベルの試合を見る機会が少ないので、子ども達に上を目指すきっかけにしてもらったり、普段からバレーボールに向き合うモチベーションをあげてもらいたいという思いで今回実施することになりました」

県内の小学生と高校生を対象に開かれたバレーボール教室。Vリーガーから指導を受けて子ども達はいきいきとした表情でプレーします。

与那原ファイヤー・仲宗根楽キャプテン(小学6年生)
「とても教えてもらったことがためになったし、もっとバレーボールがうまくなれるように努力したい」

与那原ヴィクトリー・生新里幸佳キャプテン(小学6年生)
「初めてVリーグの選手に会えてとても嬉しかったし、レシーブとかサーブの緊張のほぐし方とかを教えてもらって、今度の大会で出来たらいいなって思います」

午後からは琉球ブルーシーズと、奈良ドリーマーズの試合が行われます。

格上のVリーガー相手に食らいつく琉球ブルーシーズ。しかし、相手のプレーに翻弄され、1セット目を18―25で落とします。迎えた2セット目、チャンスが訪れます。

琉球ブルーシーズ・永井智選手兼監督
「格上のチームと対戦させてもらえるので、勝ち負けだけではなくてそういったチームに立ち向かって一生懸命バレーボールしている姿を見てもらって、ああいう大人になりたいなとか、ああいう選手に将来なれたらいいなというように、憧れとかそういう思いに変えて見てもらえたらと考えています」

気持ちの入ったプレーで、琉球ブルーシーズはVリーガー相手に2セット目を奪います。

その後、琉球ブルーシーズは3セット目を落としますが、4セット目を奪って試合は最終セットにもつれこみます。

しかし、最後は奈良ドリーマーズがVリーガーとしての意地を見せ、3ー2で勝利しました。

永井智選手兼監督
「悔しいですねやっぱり。でもこうやって互角に戦えるところを県民や子ども達に示したというのはすごく良かったと思っています。バレーボールを見る機会が沖縄であるいうのを感じてもらえたらすごく嬉しいですし、これっきりじゃなくてこういう活動を継続的に続けていくことで、県民の皆さんや子ども達によりバレーボールを身近に感じてもらえるかと思いますので、引き続き応援してもらえるように頑張りたいと思っています」