熱戦が続く沖縄県高校総体。男女のサッカー決勝戦が5日行われ、なかでも女子決勝は、延長戦までもつれる大激戦となりました。
県内22チームの頂点をかけた、女子決勝。
力のある上級生に、新戦力も加わり去年に続く2連覇を狙う青の那覇高校と、今年2月の新人戦を制し、県総体でも4年ぶりの優勝を見据える緑のコザ高校。
実力伯仲の両校が、激突しました。
35分ハーフの決勝戦。試合が動いたのは、8分。
大応援の後押しを受けるコザが、エリア手前でファールをもらい、FKのチャンス。
キッカーは、7番、高江洲凛!

直接ゴールネットを揺らしコザが先制点を奪います。
一方の那覇もすぐさま反撃に転じますが、コザのキーパー、外間の好セーブ。1対0のまま、試合前半を折り返します
迎えた後半。風上にたち、さらに攻勢を強める那覇。
何度も決定的なシーンを作るも、ギリギリのところでコザも粘り、失点を許しません。
それでも、後半15分。前線でパスを受けた1年生、村田から、折り返しに9番、兼次!

ようやく、コザのゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻します。
一気に試合を決めようと、那覇は14番、村田!
その後もコザ陣内に攻め入りチャンスを作るも土壇場で、勝ち越しゴールは許すまいと、意地を見せるコザ。
互いの気持ちがぶつかった決勝戦は、70分で決着つかず、延長戦へ入ります。
夏の日差しを受け、体力も限界を超える中、優勝を目指し、全力を尽くす両チーム。
延長後半。コザが得たコーナーキックのチャンス。
ボールを入れては守り、迎えた、3度目のコーナーキックでした。

最後は、3年生嘉陽が頭で押し込み、値千金の決勝ゴール!
一丸となって戦い抜いたコザが激闘を制し、4年ぶりの頂点に立ちました。(コザ2-1那覇)

幸地梨沙(コザ高主将)「この大会で引退する選手もいて日々の練習から全員で長く試合をするためにやってきた成果が発揮出来てよかった」「素敵なチームなので思い出を作りながら九州という目標に頑張っていきたい」
なお、その後行われた男子の決勝戦は、西原と宜野湾が対戦。
1対1の後半、西原高校が、比嘉琥生(ひがこうき)のハットトリックなどで突き放し、全国切符を掴み取りました。

この日の試合でもコザ高校の全校応援や西原高校のブラスバンドなど大声援の中で選手たちが全力プレーをしている姿が印象的でした。またこの夏の経験を糧に冬の選手権に向けても成長が期待できそうです。