プロスポーツチームなどのキャンプ地として知られる読谷村。とくにソフトボールが盛んで、村内には常設のソフトボール場も整備され、毎年、女子ソフトボール日本代表の合宿地にもなっています。

読谷高校は男女ともソフトボールの伝統校として知られ、男子は2019年に全国大会で優勝。女子は県高校総体での優勝回数は17回にものぼります。

その女子ソフト部は総勢32名のメンバーで、5月末から開幕する県高校総体に挑みます。

チームをささえるのは、3年生でピッチャーの宮城ひなのさん。

宮城ひなのさん「ライズとチェンジアップが得意。チェンジアップが自信あります」

伝統校・読谷高校ですが、ここ数年ライバルのコザ高校と激しい優勝争いを繰り広げていて、昨年の県高校総体の優勝はコザ高校で、読谷高校は準優勝。この9年でコザが優勝5回、読谷は4回と星を分けています。

その昨年の総体に、宮城さんは新型コロナの濃厚接触者となってしまったため、出場できませんでした。

宮城ひなのさん「出られなくて悔しいが強い」

悔しさにはもう一つ理由が。優勝したコザ高校のエースピッチャーは宮城さんの1つ上のお姉さん、ひかりさんでした。

宮城ひなのさん「ライバルでもあったけど、お姉さんのピッチングをまねながら練習をがんばってきたので尊敬もありました。家ではおめでとうと言ったけど次は勝つと伝えました」

宮城さんにはもう一人良きライバルがいます。同じピッチャーを担う山内こあさん。読谷高校の2枚看板の一人です。

得意な球はチェンジアップとドロップボール。

山内こあさん「自分は打たせて取る、パッパと終わらせるように努力している。タイプが全然違うので、お互いに切磋琢磨しながら頑張っています」

2人とも小学生のころからソフトボールをはじめ、中学でも同じソフトボール部に入り、ピッチャーを競ってきました。そして同じ読谷高校に進学、共に1年からピッチャーとしてレギュラー入りをして活躍してきました。

宮城ひなのさん「負けないっていうのはある」
山内こあさん「あんまり2人でそんな話しない 先生にだけ言う(笑)」

キャプテンの宮平さんは2人に全幅の信頼をおいています。

宮平寧音キャプテン「2人ピッチャーがいて持ち味が違う。どっちがフィールドにたっても安心感がある。ランナーがいても不安そうに見えない、打ち取ることしか考えてないのが顔に出てるのがいい。かっこいいなーと思います」

どちらかがメインではなく、それぞれの調子や相手チームをみてピッチャーを起用していると、渡口監督。

渡口監督「ピッチャーとしての役割、ゲームを作ってもらうためにも2枚で競ってもらって一人の力だけではチームとしては成り立たないので切磋琢磨して、うまく育ててやっています」

宮城ひなのさん「試合に出ていないときは応援してます」
山内こあさん「試合に出ていないときはいつでも出れるように準備してます。先生にもアピールして、いつでも行けますよってやっています」

宮城ひなのさん「お互い応援しているから、お互い頑張れる」

仲間たちと競い、励まし合い、ことしの県高校総体ではさらに高みを目指します。