
沖縄県国頭村で行われたウエイトリフティング男子の日本代表合宿。国内トップ選手たちがしのぎを削っています。

来年のパリオリンピックを目指している県出身の73キロ級、東京オリンピック7位の宮本昌典(みやもと まさのり)と世界選手権代表の109キロ超級、知念光亮(ちねん こうすけ)にはそれぞれ、絶対に負けられないライバルがいます。
Q今度から近内選手がライバルに?
宮本選手「そうですね、ライバルです」
近内選手「近内:すみません、僕が勝っちゃうかもしれない」
宮本選手「まあまあまあって感じですね」
東京オリンピックは67キロ級で出場し7位入賞を果たした近内三孝(こんない みつのり)。パリ五輪では階級を挙げ、宮本と同じ73キロ級での出場を目指しています。

宮本選手「元々同じ階級にいたので、そこは前の状態に戻ったって感じでなんとも思わないですけど、負ける気はないって感じでいつも戦っています」
去年12月の世界選手権では近内を上回る5位入賞を果たした宮本。強化するポイントは変わらず、「力をつけるだけ」と語り。細かいフォームチェックに余念がありませんでした。
新井健一 男子代表監督「彼は重量挙げを突き詰めて、とにかくとことん納得するまでというところで、いろんな人の指導を自分のものに吸収しようと、なんといっても大好きなんでしょうね、ウエイトがですね。素晴らしい選手だと思います」
ライバルとのオリンピック争いも互いに切磋琢磨しながら、競技を追求しています。
練習の合間には2月の海に飛び込むなど、リラックスする時間もいれながら充実した沖縄合宿の時間を過ごしていました。
宮本選手「海開きです(笑)。暖かいです外より水中が暖かいです」
合宿終盤の取材となったこの日。疲労の残る最重量級の知念光亮は軽めのトレーニング。その知念のライバルは、高校時代からの因縁の相手ですが…

知念光亮選手「試合ではバチバチなんですけど、普段はバチバチじゃないので、練習も一緒に声かけあいながら頑張ってます」
村上英士朗選手「彼のおかげで今の自分があると思っています。日本新記録も一緒に狙って頑張っていきたいと思っています」
高校時代からライバルの二人。ライバルの村上英士朗(むらかみ えいしろう)が日本高校新記録を出せば、知念がさらにそれを上回る日本高校記録に挑戦!

知念選手「本当に勝ったり負けたりの繰り返しで、それが頑張ることにつながっていると感じています。ずっと2人とも伸び続けているので、それはライバルがいるからこそだと思います」
12月の世界選手権では、知念が13位、村上が14位と実力が拮抗する2人。去年、スナッチで日本記録を樹立した知念は手ごたえを感じていました。

知念選手「去年どうやったら伸びるかっていうのがわかり始めてきたので6しっかり今年はそれを継続して、記録を伸ばして、それを世界でしっかり出せるようにっていうのが今年の目標ですね」
切磋琢磨し互いに研鑽を積む選手たち。パリオリンピックまで、その努力が続きます。