伊江島の戦争を生き延びた19歳

島では、その直前の4月16日から6日間にわたり地上戦が行われ、住民のほぼ半数が犠牲になった。当時19歳だったハルキさんは、家族でガマ(壕)を転々とするなか、米軍の捕虜となった。

ハルキさんは当時19歳 住民の半数が犠牲となった戦争を生き延びた(この記事の他の写真も見る)

収容所では、子どもたちの世話をするよう指示されていた。写真には、子どもたちが裸足で並ぶ中、ひとりだけ地下足袋を履いたハルキさんの姿がある。ハルキさんは81年前の父の気遣いを振り返った。

「私をけがさせてはいけないと、履かせてもらった」

ホリーニョさんは、当時の記憶があるかを尋ねた。

「集まりがあって、写真を写すって(言われた)」

ハルキさんが写る写真は他にもあった。ハルキさんが子どもたちを整列させている奥に、米軍の兵士が立っている。

記念撮影前とみられる一枚 ハルキさんが子どもを整列させている(この記事の他の写真も見る)

記憶をよみがえらせたハルキさんが呟いた。

「怖かったです。助かるとは思わん」