“公” を広げることが、底上げに
上間さんが開設当初から目指したのは、おにわを「公(おおやけ)の施設」とすることでした。
上間陽子さん:
「どうしてかというと、生死にかかわる現場ですよね、出産は。そんな領域を民間がやっていいと私は思わないんですね」
「公のものになることによって、行政のチェックも受けることができます。支援業界って、放っておくと貧困ビジネスのようになる。本にも書いたんですけど。いろんなチェックが入って運用されていくことが、とても大事だと思っています」
民間施設としてスタートした「おにわ」は、そのニーズを発掘して示し、2023年からは県の事業として運営が行われています。上間さんが調査から支援へ踏み出したのは、持続可能な形で女性たちを守り続ける、仕組みを作るためでした。
『裸足で逃げる』文庫本書き下ろし「十年後」より
― “公” を広げていく。それがなければ、みんなにとっての底上げはない ―








